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「廿日市市のモノづくりの可能性」㈱地域事業再生パートナーズ 代表取締役 今若 明さん

◆株式会社地域事業再生パートナーズについてご紹介下さい。
今若:地域活力の低下が懸念される中、これからは人・企業・地域の事業再生や成長支援をサポートする存在が重要と考え、平成26年に信頼する実業家や専門家とともに創業しました。これまで廿日市市で仕事をさせていただいてきたことから、今春には廿日市市宮内にオフィスを開設しました。
事業内容は、まず「人材育成・組織活性」です。現在、山陽女子短期大学や中小企業大学校広島校で講師として講義を担当しています。次に「企業再建・創業支援」です。製造業や飲食店、道の駅、宿泊業等の立ち上げから再建に取り組んできたキャリアを活かしていきたいと思います。そして「産業振興・地域再生」です。地域資源の活用を礎に、農商工連携や6次産業化、コミュニティビジネスの事業化支援を通じて、産業振興や地域再生のお手伝いをしていきたいと考えています。(Photo:橋本貞治)

◆今の仕事に携わることになったきっかけを教えてください。

今若:父が地域資源を活かした街づくりに関わる仕事をしていたので、子供の頃からその背中を見て育ちました。地域の魅力を活かした街づくりをサポートできる仕事に就きたいと自然に考えるようになっていました。

◆ご自身の育った地域では、どんな産業がありましたか?

今若:島根県雲南市出身なので、砂鉄から鉄をつくる「たたら製鉄」の産業があった所です。映画「もののけ姫」の舞台として描かれたと聞き、ふるさとの貴重な歴史文化が見直され、嬉しかったですね。

◆廿日市市に関わるきっかけを教えて下さい。

今若:平成19年より廿日市市の商工業活性化ビジョンの企画・提案をさせていただき、その後は市内の産業振興に関するさまざまなプロジェクトに参画させていただきました。

◆平成19年以前の廿日市市の印象について教えて下さい。

今若:学生の時に修学旅行で宮島に来た思い出があります。潮干狩りをしたり、お土産にTシャツや木刀を買いましたね(笑)私にとっての島は片道2時間かかる隠岐の島だったから、宮島はフェリーで10分とあっという間に着く距離なので、瀬戸内海と日本海の違いに驚きました。

◆今の廿日市市の印象はいかがですか?

今若:高速道路・新幹線・山もあり、海もある。宮島サービスエリアから見える宮島と瀬戸内海の風景は、絶景。廿日市の街って、都会っぽくもあり、自然や歴史、工業地域もある。そして住宅団地もあり、こうして緩やかに成長を続けている街は全国でも珍しいですよ。

◆現在廿日市市では、どのような地域振興が行われていますか?

今若:地域資源を活かした街づくり・商品作りが取り組まれています。例えば、佐伯地域では地元産の大長ナスとイタリアンのコラボレーションで大長ナスのタルトを作られました。これは世界中探しても、廿日市市にしかない、ココでしか食べることのできないものですよね。こういった地域資源を活用した街づくり、新しい形のものづくりをどんどんチャレンジほしいですね。

【廿日市市の地域資源】※広島県指定

【農林水産物】
・クロダイ・広島産かき(地御前かき、大野瀬戸かき海道、一粒かき小町等含む)
・あさり・あなご・あまご・イチゴ・わさび・大長ナス(おおながなす)・ムール貝

【鉱工業品・生産技術】
・広島ええじゃん鍋・木製製品(廿日市けん玉等含む)・もみじ饅頭・ヨーグルト
・宮島お砂焼き・宮島細工(宮島土鈴、宮島張り子等含む)

【観光資源】
・津和野街道・宮島(厳島)・宮浜温泉・重なり岩

◆今若さんの思うものづくりのポイントを教えて下さい。
今若:「コレしかない!ココしかない!!イマしかない!!!」ですね。他では真似できないものづくり、つまり、地域や企業、生産者がもっているオリジナリティが見出せる時代がやってきたように感じます。

◆これからのものづくりに求められることは?
今若:今住んでる街の良さに気付かないことが多く、特に若い時は「遠くに行ったら何かある」と思ったことが一度はあると思います。育った街を出たり離れたりして、ふるさとの良さに気付く。子供の頃は嫌だった田舎で食べていた果物や野菜が、季節を感じることができる旬の食べ物だった。身近にある当たり前のことが、実はスゴイ贅沢だったりする。そのことに気付いていろんなものづくりに挑戦してほしいですね。廿日市にはまだまだ可能性がたくさんありますよ!
◆これからの廿日市市の課題は?
今若:団塊世代の方々が退職され、退職者の人数がダントツに増えることが数字としてはっきりとしています。これをマイナスでとらえるのではなく、新しいステージへと変わっていくときと捉え、皆さんの新しい挑戦を期待しています。
◆最後に廿日市市の皆さんへメッセージをお願いします。
廿日市市には、食品・木材・機械の3つのものづくり産業があります。これからは、地域資源の活用や6次産業化の推進、大学との産学官連携、企業間ネットワークの形成等を通じて、新たな技術や商品の開発、国内外に向けた情報発信や販路開拓等にチャレンジしてほしいと思います。廿日市市は世界に通用するまちだと確信しています。
(Photo:橋本貞治)

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